お歳を重ねるにつれて、柔軟性の低下は進んでいきます。
特に、筋肉の水分量が減少や運動不足により体が固くなりやすいです。
水分と柔軟性の関係
筋肉中の水分量は、赤ちゃんでは約70~80%ですが、高齢者になると約50~60%に減少するといわれています。
筋肉だけでなく、皮膚、靭帯、腱などの組織も多くの水分を含んでおり、水分不足が進むと、それらの組織が硬化し、関節の可動域が狭くなります。
運動不足による影響
さらに、運動不足も柔軟性の低下を加速させます。
筋肉は血流を促進するポンプの役割を果たすとともに、体温を維持する役割をもっています。
しかし、加齢とともに運動習慣が減少し、筋肉量が低下すると、血流が滞りやすくなります。
これにより、筋肉が十分に温まらず、体全体が固くなってしまうのです。
これらの要因による柔軟性の低下を放置すると、姿勢の不良を引き起こし、 歩行が困難になったり、身体のさまざまな不調が生じやすくなります。
筋肉の硬さは、肩こりや腰痛の主要な原因の一つです。
柔軟性の低下が原因で日常生活に支障をきたしている方が多く見受けられます。
肩こりと筋肉の硬さの関係
肩こりは、猫背やストレートネックなどの姿勢の乱れにより、肩や首の筋肉が緊張し、血行が悪化することで引き起こされます。
さらに、筋肉が固まることで酸素や栄養素の供給が不足し、老廃物が蓄積されるため、痛みがさらに悪化する傾向があります。
腰痛と筋肉の硬さの関係
腰部の筋肉が硬くなると、血行が悪化し、酸素や栄養素の供給が不足します。
また、腰回りの筋肉や筋膜が固くなると、関節の可動域が制限され、姿勢が悪化します。
特に、腰のインナーマッスルである多裂筋は痛みを感じるセンサーが多く、筋膜が固くなるだけで痛みを誘発する可能性が高くなります。
自宅で生活する60歳以上の方の約3割が転倒による怪我をしたという報告があります。 転倒の結果、頭部外傷や骨折などの大きな事故が発生することも少なくありません。
身体が固くなることで関節の可動域が制限されると、バランス感覚や脚力が低下し、転倒のリスクは高まり、高齢者の方にとっては重大な問題となります。
関節や筋肉の柔軟性を保つことが、転倒予防には非常に重要です。
ストレッチを行うべき筋肉は多くありますが、特に重要なのはふくらはぎの筋肉です。ふくらはぎの筋肉が柔軟であると、つま先を上げやすくなり、歩行時に躓きにくくなります。 筋肉の柔軟性を保つことで転倒を防ぎ、より活動的に生活することができます。
身体の歪みは、自分では気づきにくいことが多いため、現場経験が豊富なプロのトレーナーや理学療法士に判断を仰ぐのが賢明です。
思っている以上に筋肉が硬くなっていたり、関節の可動域が制限されている場合があります。
こうした問題は、自己流のストレッチやエクササイズで改善するケースもありますが、筋肉の中には一人では伸ばすことのできない筋肉もあります。
そのため、整体を取り入れることで、より効果的かつ迅速に改善を進めることができ、体の歪みを整える土台作りが進むのです。 定期的に整体を受けることは、体調の改善だけでなく、予防的な意味でも重要です。
筋肉の硬さや姿勢によって関節の可動域はそれぞれ異なるため、マニュアル通りではなくお一人お一人に最適なメニューを選ぶことが重要です。
健想では、整骨院出身のトレーナーが丁寧なカウンセリングと姿勢評価を実施し、体力レベルに最適なストレッチを実施していきます。
運動経験がない方や、トレーニングがご無沙汰の方は、最初から強度の高いストレッチを行うと、筋肉や関節に過度な負担をかけてしまい、逆に体を痛めてしまう可能性が高いです。無理のない範囲でストレッチを始める方が無難でしょう。
軽いストレッチからスタートすると徐々に体の柔軟性を実感できるようになります。
身体に無理のないストレッチを行うことで、血行が促進され、筋肉や関節の可動域が改善されます。
ゆっくりとしたペースで進めることで、長期的な健康維持につながります。
筋肉や関節が固く、可動域に制限があると、トレーニングの動作も小さくなってしまいます。
たとえば、身体が硬くてスクワットを深くしゃがめない場合、運動効果が減少してしまいます。
同じ種目でも、可動域を大きく使った運動の方が関節にかかる負担が分散されるため、怪我のリスクが減ります。
また、広い可動域を使った運動は、エネルギー消費が多くなるため、ダイエットを目的とする場合にも効果的です。
柔軟性が高いと、効率的に脂肪を燃焼させることができ、ダイエットにおいても身体は柔らかい方が有利です。
さらに、身体が柔らかい方が血流も良く、体温が上がりやすくなります。
これにより、基礎代謝が高くなるため、エネルギー消費が増加し、長期的な健康維持やダイエットのサポートにもつながります。 柔軟性を保つことは、トレーニングの効果を最大化し、健康な体作りにとって重要な要素となります。
肩こりや首こりは、首と肩の周辺の筋肉が固まり低酸素状態になることで起こることが多いです。
首から肩にかけての筋肉は種類が多いため、ただ首を横に傾けて伸ばすだけでは効果が見込めません。
健想では数種類のストレッチを組み合わせることで、全体の緊張を和らげるストレッチを実施して改善を目指していきます。
ストレッチにはリラックス効果があるともいわれています。
ストレッチを行い全身の筋肉の柔軟性を高めることで、副交感神経の活動が優位になりやすくなります。
副交感神経は、自律神経の一部で、体の調子をコントロールする重要な役割を担っています。
副交感神経が優位になると、筋肉が弛緩しやすくなり、ストレッチの効果をより実感しやすく、運動後の回復や日常生活での体の調整にも効果があります。
また、リラックスした状態が続くことで、精神的なストレスの軽減にもつながります。 ストレッチを実施することで、体が副交感神経モードに切り替わりやすくなり、睡眠の質が向上し、翌日の活力も増すことでしょう
姿勢や関節の可動域が適切かを評価し、制限の原因となっている筋肉や関節を特定します。
このチェックは、後のトレーニングメニューを構築する上で重要です。
歪みが強い場合は、該当する部分に対して圧迫やストレッチを行い、トレーニングに支障がない状態へと整えます。
写真では肩関節の可動域に制限が見られるため、肩甲骨周りの筋膜リリースを実施しています。
自宅や公共のジムでも実施できる自主トレーニングメニューを作成します。
運動の頻度が多いほど効果が出やすくなりますので、継続的な実施をおすすめします。また、ご不安な方には動画でのチェックも行っておりますので、お気軽にお申し付けください。
大臀筋は人体で最も大きな筋肉であり、片足立ちのバランスを保つほか、腰痛や姿勢にも深く関係しています。
椅子を使うことで、デスクワーク中でも手軽に実施できるストレッチです。
ふくらはぎの筋肉を伸ばすストレッチです。特にパンプスやヒールを履く機会の多い女性におすすめです。
ふくらはぎの筋肉は、下半身の血液を心臓へ戻すポンプの役割を果たしているため、冷え性の方にも効果的です。
体の側面の筋肉を伸ばすストレッチです。
肩や骨盤の高さが左右で異なる場合、どちらかの体側が詰まりやすく、硬くなる傾向があります。
この不均衡は片側への痛みを引き起こす可能性が高いため、積極的に取り入れたいストレッチです。
立位で行う大臀筋のストレッチです。
片足立ちで実施するため、柔軟性の向上だけでなく、バランス能力の強化にもつながります。
肩甲骨を寄せたり離したりすることで、硬くなりやすい肩甲骨周りの筋肉をほぐすストレッチです。
肩こりの解消に効果的で、デスクワーク中にも取り入れやすい動作です。
体幹と背骨の柔軟性を向上させるストレッチです。
ヨガやピラティスでも頻繁に取り入れられ、継続することで背骨をしなやかに動かせるようになります。
姿勢の改善や腰痛・肩こりの緩和に加え、自律神経の調整にも効果的なストレッチです。
パーソナルトレーニングというと、「ハードルが高い」と感じる方もまだ多いかもしれません。
しかし、フィットネスが生活の一部となっているアメリカでは、健康維持のためにトレーナーをつけることはごく一般的で、日本の10倍以上の人がジムに通っているのが現状です。
今後、健康保険の自己負担額が増加することが予想される中で、「健康寿命」を延ばすことの重要性はますます高まっていくでしょう。
健想では、医療機関や整骨院での経験を持つトレーナーが、姿勢や関節の状態を丁寧にチェックし、一人ひとりに最適なトレーニングプランを提供します。
無理なく継続できる運動を通じて、健康な身体づくりをサポートいたします。
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